戸畑区医師会についてEDICAL ASSOCIATION



会長挨拶

戸畑区医師会会長

令和4年6月より戸畑区医師会会長に就任しました廣瀬一郎です。
提灯山笠が有名なわが町戸畑は、北九州市のほぼ中央に位置し人口約57,000人、市の中で最も小さな区です。土地はほぼ平坦で、住みやすい町としても認識されています。

医師の使命は市民の健康を守ることにあります。そのため我々開業医は、日々の診療はもとより病院との連携も重要となります。現在区内には48の診療所があり、A会員51名、B会員135名、C会員4名、総勢190名で構成されています。
また私立病院は戸畑共立病院、戸畑リハビリテーション病院、戸畑総合病院、牧山療養院、戸畑けんわ病院の5病院があり、高度・救急医療、緩和医療などの対応を行い地域医療に貢献しています。

医師会業務については、健診業務、看護師養成、訪問看護、専門職をサポートする連携支援センターがあり、それぞれの分野で精力的に活動しています。
これからも市民の皆様が住み慣れた地域で健康で、安心して快適に暮らせるよう努力していく所存です。
どうぞよろしくお願いします。

戸畑区医師会会長 廣瀬 一郎

沿革

大正13年 12月 戸畑市医師会設立。市政施行により、遠賀郡医師会所属から独立し、戸畑市医師会となる。
昭和17年 8月 国民医療法が発布され、これに伴い医師会は改組を命ぜられ、翌18年4月官製福岡県医師会戸畑支部となる。
昭和22年 8月 占領軍は官製日本医師会の解散を命令した。同年11月社団法人日本医師会として民主日本医師会が設立される。
昭和22年 11月 日本医師会の改組と同時に新生戸畑市医師会として再発足する。
昭和23年 2月 社団法人戸畑市医師会の設立認可が下りる。
昭和28年 5月 保健所跡地(千防2丁目14-12)を購入・新医師会館で初の総会をおこなう。
それまでは共立病院の裏の民家を買い求め、医師会の事務所とする。
昭和38年 2月 5市合併により、北九州市発足、それに伴う区制がしかれ、その結果、戸畑市医師会を戸畑区医師会と名称変更 し、現在に至る。
昭和42年 6月 新医師会館を建設、准看護学院開設に向けて発進。
昭和43年 4月 准看護学院にて1回生の入学式を執り行う。
昭和49年 11月 休日急患診療・北九州方式に協力を決定。
昭和52年 4月 准看護学院を北九州市戸畑区医師会看護高等専修学校に移行。
昭和53年 6月 現在地に医師会立の戸畑医師会医療センターを建設し、看護婦科設置に向けて準備にはいる。
昭和54年 4月 看護婦科を設置し、北九州市戸畑看護専門学校として発足。
平成7年 4月 戸畑区医師会訪問看護ステーションを設立。
平成8年 12月 総会にて戸畑区医師会在宅介護支援センター設立を承認。
平成9年 10月 戸畑区医師会在宅介護支援センター開所。
平成11年 11月 戸畑区医師会介護プランサービスを設立。
平成12年 2月 戸畑区医師会ヘルパーステーションを設立。
平成14年 10月 在宅介護支援センター(地域型)から基幹型在宅介護支援センターへ移行。
平成15年 3月 北九州市戸畑看護専門学校 准看護師科 廃止。
平成18年 3月 基幹型在宅支援センター委託業務を終了し、地域包括センターへ移行。
平成20年 3月 戸畑区医師会介護プランサービスおよびヘルパーステーションを移譲。
平成25年 4月 一般社団法人北九州市戸畑区医師会へ移行。
平成28年 4月 戸畑在宅医療・介護連携支援センター開設。
令和6年 12月 北九州市戸畑区医師会 創立100年

役員・委員会状況

令 和 6・7年 度 役 員 業 務 分 担 表

役職名氏名担当業務
会長 廣瀨一郎 総括
税務
副会長 久能正之 会長補佐
看護専門学校副校長
財務・会計
専務理事 西徹 庶務
医師連盟
理事 安藤由起子 保険
医師会情報
池園友 会員福祉・労務
生涯教育・健康教育
大原延年 地域医療(小児)
学校保健
予防接種
岡田浩輔 医事調停
医療安全
梶原康巨 看護専門学校校長
母子保健
佐藤英博 救急医療
産業医
勤務医関係
二見哲夫 地域医療(高齢者)
訪問看護・支援センター担当
三原一力 地域医療(成人病・高齢者)
監事 野田武彦
三原潤二

令和7年度 事業計画

医療を取り巻く環境は大きく変化しており、また感染症対策、開業医の先生の高齢化や看護師不足、医師会立看護学校の運営の在り方、訪問看護業務の在り方など、多くの課題に直面しています。当医師会は地域医療を守るためにも、これらの課題に対し積極的に取り組み、持続可能な医療体制の構築を目指します。

(1)感染症対策
われわれ人類は昔から感染症と戦い、それを克服してきました。しかし今回のCOVID-19感染症においては、パンデミックは乗り越えたものの克服はできておらず、今後もその発生に注意しなければなりません。最近、中国でまた新たな感染症が見つかったとの報道もあります。これからも新興感染症に対する対策を十分に行い、柔軟に対応できる体制を戸畑区内の病院とともに構築していきます。

(2)開業医医師の高齢化
医師会の運営において問題となることは会員の高齢化です。若干名ではありますが、若い先生も増えてはいるものの、夜間休日急患センター、健診業務、学校医、またその在り方等に支障をきたしています。特に小児科の夜間休日急患センター出務は北九州市全体として考えねばならない状況です。健康フェアなどの健診業務においても、市民の健康を守る意味でも多くの先生方に参加していただきたいと考えております。

(3)訪問看護業務
現在は常勤2名、非常勤8名、事務員1名の11名体制で業務を行なっています。経験豊富な看護師が土曜日も含め、訪問看護業務にあたっています。市民が安心して暮らせるよう、これまで以上に皆さまのお役に立てる体制整備に努める所存です。

(4)医師会立看護学校
地域医療を守るためにも、そして資格を得たい人にとっても看護学校は欠かせない存在です。当医師会の看護学校は昼間定時制で、働きながら勉強ができる福岡県でも2校しかない学校です。就労と勉学を両立しやすい環境を整えた学校ではありますが、年々応募者が少なくなり、定員を下回ることがほとんどとなっています。何とか健全な経営ができるよう看護学校の先生方とともに多くの意見を出し合い、この課程を維持したいと考えています。

(5)戸畑区医師会在宅医療体制
現在、在宅医療を行なっている先生が学会などで留守をする場合においても、それに対応できる体制を構築できないか当医師会で検討しています。多くの先生方に参加していただければ、より安定した在宅医療体制の実現が可能と考えています。

(6)他の団体との連携
連携をすることで多くのことを学ぶことができます。洞海三地区医師会や三師会をはじめ、病院長会議などを通して連携に努めています。また今後は防犯、検死、救急搬送などについて、戸畑警察署、戸畑消防署とも連携を取りたいと考えています。

(7)まとめ
開業医、勤務医の守備範囲は異なるとはいえ、今まで以上に連携を深めるべきと考えます。医師会は開業医だけの集団ではなく、開業医と勤務医の集団です。
医の倫理に基づき、誠実な医療を行うことが、地域住民の健康を守るうえで必要不可欠であります。以上のことをふまえ、令和7年度戸畑区医師会事業計画として会員の皆様の様々な意見を集約し、戸畑区内の医療機関、歯科医師会、薬剤師会、また行政とも連携しながら、より良い街づくりのため、より良い医療を目指します。

事業項目

1. 医師倫理の高揚に関する事業

自浄作用活性化の取り組み
個人情報保護・情報公開対策
医の倫理綱領や医師の職業倫理指針の周知

2. 学術研修事業・生涯研修事業など質の向上に関する事業

⇒生涯教育委員会(北九州市医師会)
研修会・講演会・セミナーなどの事業(参加要請・申請手続き対応)
戸畑区医師会学術講演会の開催(定例)
戸畑区内3病院合同カンファレンス等の開催
各地区で開催される講演会、セミナーの紹介
関係機関の講演会の共催や後援の窓口
日医生涯教育制度の支援
産業医研修会
医学研究助成論文等の募集⇒勤務医委員会(北九州市医師会)

3. 医療安全対策・感染対策・医療事故対策等の推進事業

各種感染症検査・診療・療養体制整備への協力
医療安全に関する意識啓発・研修会
⇒医療安全対策委員会 (北九州市医師会)
医療事故への対策
⇒医事調停委員会 (北九州市医師会)
感染対策の推進
⇒院内感染対策研修会

4. 保険医療に対する理解を深める事業

初期指導 個別指導への対応⇒保険委員会(北九州市医師会)
診療報酬に関する情報収集及び提供
県医師会や行政からの情報伝達と会員への周知

1.医療機関・住民の関連事項(Ⅲ、地域貢献の事業に準じる)

健康づくり 地域保健事業⇒健康推進対策委員会 (北九州市医師会)
健診事業・住民向けセミナー開催や講師派遣
市民健診委員会の活動⇒市民健康フェア
認知症市民公開講座の開催
訪問看護ステーション事業
 訪問看護活動の推進と地域への指導

2.医療機関関連事項

広報・情報活動 ⇒広報委員会(北九州市医師会)
会員福祉活動
会員福祉委員会
FAXニュースなどの情報広報活動
医師国保・医師信組
日医 医師資格証発行事業
会員情報システム(MAMIS)の利用促進

1.看護学校関連項目

学校施設の整備・充実事業
 パソコン整備とタブレットによる電子教科書の導入
 学校人材の充実推進、常勤副校長の配置
 専任教員の研修促進と人材育成
卒業生の地域貢献事業
 卒後看護師の地域定着促進策の検討
学校運営情報収集事業
 看護学校長・教務主任協議会
 学校運営委員会・学校運営会議・入試委員会
 中四九医師会立看護学校協議会

2.小児及び学校関連項目

保育所(園)・幼稚園医の活動 (母子保健委員会の部会)
⇒保育園・幼稚園保健部会 (北九州市医師会)
学校保健の活動(以下学校保健会の部会)
⇒学校保健委員会 (北九州市医師会)
学童心臓検診 ⇒学校心臓検診部会(北九州市医師会)
学童腎臓検診 ⇒学校腎臓健診部会(北九州市医師会)
学童側弯検診 ⇒学校運動器検診部会(北九州市医師会)
学童生活習慣病検診 ⇒学校生活習慣病部会(北九州市医師会)
学校保健会戸畑支部の活動   学校医・園医・学校産業医等推薦等
予防接種活動⇒予防接種委員会(北九州市医師会)
乳幼児保健・健診の活動
障害児(者)の通所支援施設との連携
出産前後小児保健指導活動(ペリネイタルビジット)拡大の対応
⇒母子保健委員会(北九州市医師会)
(以下Ⅲ-3行政関連に重複)
戸畑区子育て支援ネットワーク連絡会
戸畑区要保護児童対策実務者会議
戸畑区わいわい子育て相談事業

3.行政関連事項

県市区行政・消防・警察などの対応
北九州区域地域医療構想調整会議
戸畑包括ケア会議
各種嘱託医推薦及び派遣事業
まちづくり協議会相談医
北九州市介護認定審査会委員の推薦
北九州市障害者支援区分認定審査会委員の推薦
救急の日の啓発事業への協力
社会福祉推進協議会(あんしん部会・いきいき部会)
あんしん部会
 戸畑安全・安心ネットワーク
 戸畑区子育て支援ネットワーク
 地域ケア研究会への参加と協議
 高齢社会を考える戸畑区民の集いへの協力
(以下Ⅲ-2小児学校関連に重複)
 戸畑安全安心ネットワーク・子育て支援ネットワーク 
 戸畑区要保護児童対策実務者会議
 学校保健・障害児(者)の通所支援施設との連携
いきいき部会
 あるきing戸畑・戸畑区民健康のつどいへの協力

4.地域医療関連事項(以下Ⅴと重複あり)

訪問看護ステーション活動
産業医活動 ⇒産業保健担当理事者会(北九州市医師会)
勤務医に対する活動 ⇒勤務医委員会(北九州市医師会)
健診事業の実施と協力 ⇒健康推進対策委員会(北九州市医師会)
救急災害・休日対応・急患センターの協力 ⇒救急災害医療委員会(北九州市医師会)
病診・診診・病病連携の推進⇒地域医療委員会(北九州市医師会)
介護サービス事業者対応(戸畑区介護サービス事業者連絡協議会)
多職種連携地域医療(戸畑区地域多職種連携研修会)
高齢者対策の推進⇒高齢社会対策委員会(北九州市医師会)
高齢者困難事例対応(戸畑区地域包括ケア会議)

1.予算・決算・会計監査など区医師会の項目

予算小理事会・決算小理事会・会計監査など

2.医師会員の経営に対応する項目

開業相談窓口・経営対策⇒三役会で対応
労務対策・税務対策・生命保険対策・相続対策

3.他地域医師会・三師会との情報交換及び共有の項目

北九州ブロック医師会全体協議会
県医・市医会長会議
若戸医師会役員交流会・洞海三地区医師会三役会・戸畑区三師会

4.医政活動(県・市・区の会議等)

医政活動・医師連盟・組織力強化の検討

1.将来構想委員会

医師会館のあり方(老朽施設の改修等)
医師会会員の高齢化への対応(急患センター・検診・学校医等の出務)
看護学校のあり方(学生確保に向けた対策)
収益確保に向けて新たな事業の検討

◎2.地域包括ケアシステム関連プロジェクト

安心して住みつづけられる町、戸畑を目指して

①戸畑在宅医療・介護連携支援センター

訪問看護事業の推進
在宅医療に関する調整や相談の充実
多職種・多機関との連携の充実
人材育成・研修・普及啓発の推進
在宅医療にかかわる診療所・病院等の情報提供及び入退院調整
在宅医療(往診・訪問診療・訪問看護・看取り)の推進
とびうめ@きたきゅうの普及啓発

②マップ事業(戸畑在宅医療・介護連携支援センター)

在宅医療にかかる診療所等の情報提供
三師会の連携するための情報の整理
訪問看護連携による情報の整理
介護事業者・ケアプラン事業者連携による情報の整理
多職種連携による業種間の情報の整理

③認知症委員会

もの忘れ外来・認知症サポート医とかかりつけ医の連携
(診断・治療と療養指導、在宅での対応、など)
行政との連携
歯科医師会・薬剤師会との連携
市民主体の認知症への取り組みの支援

④地域医療・かかりつけ医委員会拡大と充実

病診連携
学術講演会
在宅医療

⑤とびうめネットなどを利用してICTの推進

とびうめ@きたきゅうの周知

アクセス

〒804-0063 福岡県北九州市戸畑区正津町2-10